« 受け継ぐ | トップページ | 花と、濁る左目 »

キャンプ

そそそそ。
行ってきました。
ほらほら。まえに書いた、空気公団のワークショップです。070421_183342_ed_m

青森県立美術館で、いっしょに音楽をつくってきました。
この2日間。みっちりと。

20人くらいの参加者をグループで分けて、
それぞれのバンドで、決められたコードのうえで音楽をつくってゆくのです。
なんだか、とても、わくわく。
とはいえ、わたしの即席バンドには、
音楽ができるひとが、だーれもおらず。
何しようか??????
ありがたいことに、詩を書いてきてくれた方がいたので、
それを使おう、 ということにはなったのですが。
なにしろ、メロディーがありません。
困り果てた末、もじもじ絵を描いたり、おしゃべりしたり、空気公団の良さを語ったり、
笑ったりして、ただ、なんか、家で集まってるみたくなってきちゃって、
とりとめが、つかなくなっていました。

それで、空気公団と、お友達のパーカッション奏者の山口ともさんに、相談したのです。
このひとたちは、否定することなく、まっすぐに想いを汲み取って、
音にすることへと導いてくれているような感じがしました。
「朝、目が覚めたとき、どんな音がするだろう?」
「葉っぱの音って、とてもいいですよね」
「音楽は、楽しんだもの勝ちだよ」
「なにやったって、いいよ、ねえ」

と。わたしたちを、より自由なほうへと連れて行ってくれます。
なあーるほど。
詩にのせて、効果音をつくる。
それが、わたしのバンドの行方になりました。

まずは、音さがし。
美術館内をウロウロ。
見つけたのは、コップと積み木と、ボール紙の筒と、
紙コップと、瓶、あとキーホルダーの鈴。
わたしたちは。船の汽笛や、鳥の鳴き声や、
こどもたちのこえ、光、朝、いろんな音を見つけようと、
耳を澄ましていました。

おなじバンドのひとが、
詩の中の夕暮れの場面で、くちぶえを吹いている。
遠くで波の音も聞こえます。
底を閉じたボール紙の筒のなかに、お手玉の中身のちっちゃい豆みたいなのを入れて、
サラサラさせているのだけど。
そんな粋なことを。いきなり。
おおおお、ちょっと、感動したよ。
わたしも、瓶に水を入れて吹きました。
ボーーーーっという低い音が、船の出港をみんなに教えているみたいで、おもしろかった。

きょう、2日目。
できあがった音楽をみんなで、お客さんも見ているなかで、発表会をしました。
その日しかない、音楽。です。
不思議だよねえ。
きのう会ったばかりのひとたちと、こんなにも、話し込んで。
ひとつのストーリーを共有できていました。
ぜんぜん予想がつかないことを、
すこしも怖がらずに、わたし、楽しむことができていた。
なんだろか、いま、まっくろい雲を抜けて、
まっさおな空のなかにでもいるような。
そんな、新しい世界を見ています。
すばらしく、いい音楽。できたよ。

空気公団と、ともさんの音楽も、
もぐもぐと、とてもおいしくいただきました。

ああ、音楽ってぜんぜん特別なことなんかじゃないんだなあ。
日々の暮らしのなかで、鼻歌しながら自転車乗ったりするくらいに、
ふつうに在るものなんだと、すごくすごく思った。
空気公団は、素敵でいいことばを持っていました。
生で聴けてしあわせでした。

そして、ともさん。
最高にジェントルメンのともとも。
スーツのポケットに、フォークを忍ばせて、
おヒゲともみあげがとってもかわいい。
この風貌でいて、ガラクタでどんどん楽器を作る。070422_124435_ed_m

その発想力には、ほんとにまいってしまいました。
「すきなことを、してください」
と、ともさんは言っていました。
自由のかたまり。ともさん。

また、会いたいなあ。

まいにち、ガチガチの規則や規定のなかにいるわたしでも、
こころは、できるだけ、柔らかくしていたい。
空気公団とともさんと、いっしょに音楽をつくったひとたちを思い出すのは、
想いを伝えるメロディーやフレーズが、
思い浮かばなくたって、そこで、終わりじゃないんだ、ということを、
教えてくれる。
わたしの、強い強い味方。

あああ。バンドって、いいわー。

|

« 受け継ぐ | トップページ | 花と、濁る左目 »

コメント

うおー
読んでいて、こころがほっくりなりました。
ときめいた。
素敵なワークショップだったんだね。

音って、リズムっていろんなとこにあるんだよね。

体の中からも聞こえてくるんだもんな。

すっかり忘れていたけれど。

忙しい毎日の中でも、忘れたくないなあなんて改めて思いました。
ありがとう。

投稿: minako | 2007年4月22日 (日) 22時12分

というわけで(なにが?)、ワークショップお疲れ様でした!
くちぶえとか辞書とかの人です。
なんかもう、ほんとにすごい体験したような気がしますよね。
いろんなアイディアが湧き上がって作り上げていく感じは、
なんか久しく忘れてた感覚だなぁ。
思い出すとなんかにんまり。柄にもなくやさしくあたたかい気持ちになれます。
曲というよりユニークな世界が創造できたなぁと思うんです。
あ、そうか、このワークショップは「世界」を作るんだったな、と思い出しました。なるほど、そうか、そうだったのか。

というわけで(だからなにが?)、またどこかでお会いしましょう。トラックバック送っておきました。

投稿: matsumoto | 2007年4月23日 (月) 22時36分

この間、友達がやっている大阪のmarthaというカフェに行った
時、ちょうどその日の夜が、空気公団のライブの日で、偶然、
リハーサルを観ることができました。私は初めて聴いたんだけど、
すごくよかった。で、さっそく「おくりもの」というアルバムを
買ったよ。空気公団を聴くと、心に気持ちいい風が吹いた感じに
なる。

投稿: 雅子 | 2007年4月23日 (月) 23時17分

遅くなりました。
ごめんなさい、んもー。
しごとが、ちょー忙しいす。働きすぎちゃうん?
という感じなんだス。はいー。

みなちゃん。
ありがとう。
ワークショップよかったよ。
表現ってほんとに自由でいいんだよなあと思った。
それを仕事にするのはたいへんだろうなあ、とも。
いろいろ思った。
でもなんかさ、それまでとても凹んでいたから、
うまくこころを解放できた感じがして、
しあわせな気分でいられたよ。
山口ともさんは、みなちゃんが好きなUAと子ども番組をしてたひとです。すごくやさしくて、ホの字なんす、ボク。

matsumoto さん。
というわけでね。
こんばんは。
ワークショップではありがとうございました。
おもしろい発見ばかりで、ほーーーっと感心しっぱなしでしたよ。
「世界」をつくるっていうのは、わかります。
そんな感じですよ。あれは。
でも1回きり。その瞬間しかない。はかないですなー。
また会いましょう。
ゆかりさんの日記に、うちら、ちゃっかりいましたね。
なんか、おかしい。ぶふふふ。ちょっと、へんですね。
客観的にみると。ぶふふふ。

雅子さん。
ほんとに、空気公団の音楽は日々のとなりにあるつもりの、
忘れてた感覚を思い出させてくれます。
いい風、吹いてきます。
メンバーの方もびっくりするくらいにふつうで、
津軽弁を話すし、お酒飲むし、で。とても魅力的でした。
青森県立美術館の白が、似合ってました。
わたしは、「あかり」という曲が好きです。

投稿: mizuho | 2007年4月26日 (木) 21時37分

うん、山口ともさん知ってる~
ともともだよね。
もみあげが素敵だったのを覚えています。
優しいかたなのね~
いいなあ、うん、いい!
あたしも忙しかった日々を抜けて、このお休みは何をしてやろっかなともくろんでおるところ。
自分の時間を、贅沢に過ごさなくっちゃね!

投稿: minako | 2007年4月27日 (金) 21時01分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/134883/6178696

この記事へのトラックバック一覧です: キャンプ:

» 空気公団ワークショップ「青森 ~ 風・暮らし・言葉・街」 [ゾンビ畑 zombiebatake]
 mixiの日記には書いてたけどこっちには書いてなかったですね、すみません。4月... [続きを読む]

受信: 2007年4月23日 (月) 22時10分

« 受け継ぐ | トップページ | 花と、濁る左目 »