じわり
雪がふったあと。
ひょっこりたいようが出てきて、ひかる。
雲のあいだから
降りそそぐきんいろのすじは、
すきとおった空気のなかにしみこんで。
ことばにならないほど。
ほんとうにきれい。
出口がみつからないとき。
たちどまって、雲のむこうをみていると、
ああ。わたしはひとりではないんだな、とおもう。
どうなるのかわからない、
そんなふうな不安はあいかわらずあるけれど、
深まるそらのいろは、変化をくりかえして、
みんなのところに、ずーっとつづいている。
死んじゃったひとにだって、きっと、つづいている。
あったかいなあ。あったかいねえ。
春よのう。
なにやら。ね。
でっかい ちからが わいてきた!
げんきがあれば なんでもできる
ほんとうだ。いのき!
ちからづよく、うなづいた夕方。
ぽつぽつと、雨がふってきた。
つーつー すべる道にて。
おぼつかないあしどりのひとたちが。
すこしずつ、すすんでゆく。
いっしょうけんめいバランスをとっているわたしのあたま。
そのうえで。
ひろーーいそらは なんにもいわず、
季節のうつろいを、そうっと、たのしんでいる。
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