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じわり

雪がふったあと。
ひょっこりたいようが出てきて、ひかる。
雲のあいだから
降りそそぐきんいろのすじは、
すきとおった空気のなかにしみこんで。
ことばにならないほど。

ほんとうにきれい。

出口がみつからないとき。

たちどまって、雲のむこうをみていると、
ああ。わたしはひとりではないんだな、とおもう。
どうなるのかわからない、
そんなふうな不安はあいかわらずあるけれど、
深まるそらのいろは、変化をくりかえして、
みんなのところに、ずーっとつづいている。

死んじゃったひとにだって、きっと、つづいている。

あったかいなあ。あったかいねえ。
春よのう。
なにやら。ね。
でっかい ちからが わいてきた!

げんきがあれば なんでもできる

ほんとうだ。いのき!

ちからづよく、うなづいた夕方。
ぽつぽつと、雨がふってきた。
つーつー すべる道にて。

おぼつかないあしどりのひとたちが。
すこしずつ、すすんでゆく。

いっしょうけんめいバランスをとっているわたしのあたま。

そのうえで。

ひろーーいそらは なんにもいわず、
季節のうつろいを、そうっと、たのしんでいる。

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豆 と わたし

いままでしらなすぎて 
放っときすぎていたものごとに。  
このごろ。
ふがいなく、ぶちあたっている。

世間知らず。

ぐああああ と なげいてばかりのじかん。

ちょっと、おちつこう、と、おもって。

冷蔵庫をあけ タッパーをとりだす。
いつもの。
煮豆を。
はやく 食べよ。

すっとん。

手が、すべって。
わくわくしてたきもちもぜんぶ、
タッパーごと、ひっくりかえしてしまった。

これがないと ごはん じゃない。

なにしてるんだろ。
とにかくもう かなしくて なさけない空気ばかりが、ただよう。

しばし。放心状態。

ちらばる 豆 と じぶん。
 
素朴なかたちが。そのまま。ただ、ころがっている。

ぞうきんを片手に。
その光景が、
なんだかおかしくなってきちゃって。
あんなにイライラしてたのに。
ひとり、わらってしまった。

豆の、とびちり様のだいたんなこと。

もしかして、さ。

理屈だけじゃ見えてこないことってあるんよね。
なんとゆうか。
こうあらねばならない、とゆう、
決めつけ、ではなくて。
わからない不安のなかから、
さがし出したてざわり、とか。
おもいがけない直感、みたいなもの。
を、しんじてみたり。

あああ。
この煮豆みたく わたしもとびちりたいなあ!
税金とか 保険とか まったく疎いんですけど。

まいにち、予期せぬ方向にいき、
わからないこと も できるだけたのしみたい。
あらかじめきめられた枠なんて、
そもそもじぶんのあたまのなかでだけのことで。
それって、ほんとはもう。
どうでもいいこと。

あーまた。わけが、わかんなくなっちゃった。
ただ、いきおいが、とまらずに。
豆がとんだところ以外のところも、
ずいずいとすすみ、
わたしは部屋中のぞうきん掛けをした。

まったくおしゃれではない、ひどいふうぼうで。

冬のすきまに 汗がしたたっていた。

SAKEROCK のおんがくは、
おかしくて、
わたしのいっしょうけんめい に いっそう拍車をかけます。

ホニャララ

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遥か 彼方

なにをいまさら。
というかんじなのですが。

わたしは クラムボン が すきです。

あたたかくてやわらかい。
だけじゃなくて。
風のように、あたらしい。まいにち。
クラムボンてバンドはきっと。
どこか、キミョウなんだな。と思うのです。
おわらない。
旅のような感覚で、また、歩いたり走ったり。
そういうことが、したくなる。

おもしろいなあ!

その音のさきにあるものに触れたくて、
これまで、わたし。
いろいろな場所にでかけてきました。

そうしたら、その「すき」なひとたちのまわりには、
やっぱり。
すばらしい音を持ったひとたちがいて、
サウンドスケープの環が、どんどんとひろがっていきました。

みんな じぶんにしかできないことを、おっかけて。さがして。
すこしでもとおくに届くように。と、鳴らしています。

湧きでるおとの根っこのほうにいたクラムボン の みちびきにより。
mice parade の 音のうずへ、
いつからか、わたし、引き込まれて、いる。

ほーーんと。すごい。
アダム・ピアースとゆうひとは、もう、なんだってできるんだ。
ドラム。ギター。うた。などなど。
このひとは、いままで、どんなおとを聴いてきたんだろう?
どうしたら、こんなふうな、うつくしくて、せつなくて、
ふしぎなおんがくを、
うみだせるんだろか?

ふああーー。

くらくて、さむい夜に。
そらの星がまたたいて ちいさな衝突をくりかえしては
また うまれてゆきます。

いくこさんの『銀河』というアルバムのなかにも、
この光景は つづいている。
ちいさな星の旅のおとが、あります。

「 遥か より 彼方 へ 」

ふかいふかいギター。アダム・ピアース。

アルバムのなかで、この曲が、
わたしはいちばん すきです。
まっくらやみに 光るもの。

Mice Parade

銀河(初回盤)

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クラシック

うおーーん
ぎゃーーん

なんとゆうか
ことばにならないきもちがあって。
このごろしっかりと、ねむれない。

そんな日は。
モーレツに、クラシック!

ドボルザーク。
チャイコフスキー。
ショスタコービッチ。
シベリウス。
ワーグナー。
ブラームス。
ベートーベン。

じゃじゃじゃじゃーん

あっとゆうまに海をとびこえ、くものうえ。
もはやここでは国境も 人種も かんけいない。
音にまかせて、いつのまにやらわたしは
こんなにもとおくまで 来てしまった!

おそれも不安もあるけれど、そのまま行きなさい、
自由になるために、すすみなさい。

繊細なメロディーと、ぶっとい響きは揺るぎなく そういっている。

あたらしい世界へと ゆこう。

ああー。おんがくは いいなあ。

ドヴォルザーク:交響曲全集


ショスタコーヴィチ:交響曲第5番


ベートーヴェン:交響曲全集

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