MAKER
東京にやってきて、
ぼーーっとして、
本をよんだり、
音楽をきいたり、
脳みそと、耳と、目に、自由をしみこませながら。
とてもふしぎな感覚を、
さんぽしている。
さみしさ と やさしさ は 紙一重であり。
そのあいだをさまよっている、いま、
なんだかよくわからない時間を、
ひとり、ごろごろと、すごす。
夢のなかで、森を、みた。
「凝りかたまったアタマに垂らすのは 自由の水を一滴
終わりと始まり 繰り返しながら いつかまたどこかで会おう」
奈央ちゃんのうたごえが、
ぽわぽわとこだまする。
わたしはじょうずに深呼吸をして、あるいていた。
ひかりが見えたような。
そんな気分に、なったから だ。
この世界に、たしかなものなんて、あるのだろうか。
かんがえていても、不安ばかりがつのってきて、
なにをしても、からっぽで、
さみしい。
生きていくうえで、ずっと、おんなじではいられない。
そうゆうことを、ひとはみな、知っている。
どうしても。くっついてくるさみしさ。
だけど、そのさみしさの奥底にたゆたっているものが、
どこか、やさしさとかつよさに、ふくらんでいくんじゃないかって。
おもったりもしている。
だからこそ。
はじまりを おそれない。
奈央ちゃんのうたから、ひびいてくるもの。
癒し、とは、ぜんぜんちがう。
終わり、に向き合いながら、
しっかりと、あたらしく足をつけたその先に、
キラキラと、波紋がひろがってゆく。
その静けさを、
起き抜けのあたまで、
わたしはテカテカと、かんじていた。
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